投句された中より、きらりと光る佳句を紹介して参ります。
大豆ミートミーツわたし 泡生カメノ
お題の上の句と並べます。
口じゅうにお肉いっぱい
大豆ミートミーツわたし
今回の木久蔵師匠の上の句は、先月の花緑師匠とは違って
そのフレーズ自体に、ポエジーを誘う香りはありません。
恐らく、木久蔵師匠が経営されている牛丼屋さんからイメージされたフレーズだと思われます。
このなんでもないフレーズに対して「何か引っ掛かる」(詩の原石)ものを
下の句を結んで生み出すことも、ライトハイクの醍醐味です。
今回紹介します、下の句。
一見すると、ミートとミーツのダジャレかと感じるかもしれません。
ダジャレというのは、親父ギャグとも言われ、とかくレベルが低いものと思われがちです。ただ、江戸の頃より「地口」と呼ばれ、会話のアクセントにもなっていたユニークな言葉遣いでもあります。
NHKの大河ドラマ「べらぼう」でも、会話の節々に出てきますね。
そして、ダジャレ、洒落のすごい力を、私は以前より感じていました。
これこそ、全く関係ない世界にあるものを、強引に結びつける「見えない力(神技)」だと。
ライトハイクでやりたいと思っていること、そのものなのです。
布団が吹っ飛んだ。
布団という言葉と「吹っ飛ぶ」という言葉は、普段、全く違う世界にあるものですが
音が同じというだけで、強引に結びつけられる。
その予期せぬ衝突で、心に引っ掛かる、心をくすぐるものが生まれるのです。
大豆ミート ミーツ わたし
大豆ミートと私が出会ってしまった!
口の中で。
素敵な詩の原石です。