投句された中より、きらりと光る佳句を紹介して参ります。
真夜中のマカロン いずきの
お題の上の句と並べます。
なんておいしいの
真夜中のマカロン
今月のお題は木久扇師匠から。
いかにも、木久扇師匠が言葉にしそうなフレーズです。
木久扇師匠ですから、木久蔵ラーメン!と返したいところですが、
それだと月並み。面白くありません。
今回のお題(上の句)に結ぶ下の句として、2種あります。
・素直に「食べ物」
・「食べ物」以外
確かに、おいしいという表現は食べ物以外にも使いますね。千秋さんが投句ポストされた「裏金食う国会議員」などは、時事川柳の趣もあります。こちらの方がおそらく、詩を作りやすいです。
今回の佳句は、あえて難しい方の「食べ物」で結んだ下の句。
「真夜中のマカロン」には心くすぐる三つの要素があります。
・音としての楽しさ。
マヨナカ マカロン 似通った音を繰り返す心地よさ。
・色としての楽しさ。
マカロンと聞けば、パステルカラーを思い描きます。そして真夜中は真っ黒。
そこにパステルカラーの面白さ。
・真夜中にマカロン!
なんといっても、その背徳感。
言葉で五感をくすぐる、まさに佳句です。