港区立本村小学校(東京)

港区立本村小学校(東京)

2025年3月5日、港区立本村小学校で「ライトハイク教室」を6年生2クラスに実施いたしました。(日本財団助成事業)

11月5年生、1月に4年生(1回目)2月に4年生(2回目)に続いての上級3学年、今年度最後の実施です。

6年生は今月末に「卒業式」を控え、この本村小学校で過ごす時間もあとわずか。そんな状況も鑑みて、今回のお題(上の句)を6年生2クラスの先生お二人に考えていただきました。お題は

 

さらばランドセル

 

これが出るまで10分ほどかかったでしょうか。その他の候補として「通い慣れた帰り道」など、たくさん出していただいてかなり悩みました。お題は詩の授業である「ライトハイク教室」にとって、言葉を引っ張り出す大事な<糸口>になりますので、とても良いお題を出していただいたと思います。ランドセルは小学生の代名詞ですからね。

今回の「詩の先生(ポエトリー・ティーチャー)」も、英語バイリンガル落語家の琉水亭はなびさん。

いつものように、ライトハイクの「三つ編み」を用いて、クラスみんなで四行詩を作ります。今回は短縮授業(40分)ということもあり、これまで以上に、事前の説明を省略させてもらいましたが、日本で生活している子どもたちには「お題→答える」という大喜利文化が刷り込まれているのでしょうか。理解が早いです。これ、外国でやると多分、苦労するんだろうなと思います。オチとは何か、ボケとは何か、ツッコミとは何か・・・大変ですね。ただ、ゆくゆくは、この「ライトハイク」を使って、言葉を結ぶ文化を世界に紹介したいと考えています。

最初の結ぶ言葉は、以下が選ばれました。

 

さらばランドセル

荷物を詰めた日々

 

作者にインタビューをすると、教科書だけではなく、上着やら何から何まで色々なものをランドセルに詰めたから・・・と話があって、聞いているみんなも、ものすごく共感していました。この「共感」は詩にとても大事な要素です。思い出も一緒に詰めた日々ですね。次は、いつものように起句の「さらばランドセル」を一旦忘れてもらって、「荷物を詰めた日々」を新たなお題として、それだけを見てもらい、それだけに結ぶ言葉を出してもらいました。選ばれたのは以下。

 

荷物を詰めた日々

ハッピーだったね

 

これ、本当にいいなあって思いました。言葉が素直だからです。そして、「しあわせだったね」とは言わずに「ハッピーだったね」としたところ。恐らく、幸せだったねとは恥ずかしくてストレートに言えないのです。それを「ハッピー」と言う言葉に置き換えた。この置き換えることこそが、その人の詩作です。荷物を詰めた日々も、今、思うと、ハッピーだったね。うるっ(涙)ときませんか?どうも、この「ハッピーだったね」は、ランドセルに向けた言葉にも思えてきました。僕とランドセル「お互い、ハッピーだったね」と。

3回目を結んで、クラスみんなで作った四行詩が完成しました。

 

さらばランドセル

荷物を詰めた日々

ハッピーだったね

みんなで笑った日

 

最後に、はなびさんに、この恐らく小学校でみんなで作る最後の詩を、小噺にして口演をいただきました。いい作品なので、はなびさん自身、演じながら、うるっとされていました。いつもは「笑い」をとる噺ですが、今回はいつもと違う感じ。もちろん、これも立派な詩です。言葉で、心を動かすのですから。

今年度、何度も機会をいただいた本村小学校さん、校長先生、ご担当の先生方、そして何より生徒の皆さん、ありがとうございました!

中学生活も、ハッピーでありますように。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: