港区立御成門中学校(東京)

港区立御成門中学校(東京)

2024年9月24日、港区立御成門中学校で「ライトハイク教室」を2年(小中一貫校のため8年生)2組に実施いたしました。(日本財団助成事業)

今回の「詩の先生(ポエトリー・ティーチャー)」は、タレントのみやぞんさんが担いました。

前回、御成門中1年生に実施した時と同様に、ライトハイクの「三つ編み」を用いて、クラスみんなで四行詩を作ります。

最初のお題は「月がきれいですね

根拠がなく後世の創作の可能性が高いのですが、夏目漱石が「I love you」を日本語に訳す際に「我、汝を愛す」ではなく「月がきれいですね」で事足りると言ったエピソードで有名なフレーズです。ちょうど、1週間前が中秋の名月でした。

月がきれいですね」を(上の句)として、これに結ぶ上の句と同じ文字数【8文字】のフレーズを生徒さんに出してもらいました。

出された句の中より、協会代表と、みやぞんさんが選んだ2名に前に出てきてもらい、それぞれその言葉を選んだ解説をしてもらいます。そして、自分はどちらが好きか、観ている生徒さんたちの挙手により、1句を選出しました。

これが、次のお題(上の句)となります。

これを3回繰り返して(三つ編み)、8年2組の四行詩が誕生しました。

 

月がきれいですね

私のことですか?

あなただれですか

月に住んでるカニ

 

最後にこの四行詩を、ギターを弾くみやぞんさんに即興で曲をつけてもらいました。皆で「和」した詩に曲がついて、「歌」が生まれました。まさに、現代の「和歌」です。

 

今回、最初の起句にした「月がきれいですね

漱石が「I love you」の訳だとしたストーリーは、なぜ、生まれてここまで広まったのでしょうか。それは、ライトハイクの詩型に言葉を入れると分かる気がします。

 

月がきれいですね

君を愛しています

 

並行して存在する異なる世界線がクロスした時に「詩」が生まれる。(Parallel Uni-verse

このエピソードに素晴らしい「詩」があるからこそ、ここまで広がったのだと思います。

今回も機会をいただいた御成門中学校さん、校長先生、ご担当の先生方、そして何より生徒の皆さん、ありがとうございました!


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