投句された中より、きらりと光る佳句を紹介して参ります。
冒険の始まり 結月
お題の上の句と並べます。
道に迷ったら
冒険の始まり
今月の晴の輔師匠のお題は【6文字】といつもより短いです。
既に皆さんお気づきかと思いますが、ライトハイクは短ければ短いほど難しいです。
これは俳句と同じで、5・7・5しか使わないんだから簡単では?と思われながら、実はそこに収めるのが本当に大変。音数・字数制限のない自由詩の方がよっぽど気持ちが楽です。
ただ、単刀直入という言葉があります。
短い言葉(刀)の方が、グサっと刺さるものです。
最近のビールのキャッチフレーズで、とても短い詩(おこがましいですが、ライトハイクの詩型と同じだと言わせてもらいます)があります。
全員
優勝
元々、広告のキュッチコピーは、コピーライターという言葉のプロの方が作るフレーズなので、とても詩的なものが多いです。むしろ、コピーと詩は、一緒と言っていいと思っています。
全員・優勝。ここに込められたポエジーは、まさに「俳」です。
究極の詩、本当の世界一短い詩というものは、日本語(あとは中国語)であれば2文字でできるはずです。さすがに1文字では詩になりませんから2文字をパラレル(平行)に置くことで、世界一短い詩が生まれるはずです。それができるからこそ、ライトハイクという二行詩の詩形の存在意義、存在理由があると考えています。
シンプルで、本物であること。これが大事です。
究極の2文字の詩、いつかできるはずです。
さて、今回の佳句、結月さんの結ぶ言葉。
まさに、シンプルで、本物の詩です。
多くの方が「道に迷う」を人生とかけて詠まれていました。
人生は旅ですね。どこに向かっているのか、道に迷うことも多々あります。
でもそれは、冒険の始まり。
迷うことで、いろいろな景色、人に出会えます。
人生は旅。そして、冒険。
楽しみたいですね。